投資とお金の本


銀行預金が非常に低金利な今、他の投資方法をじっくり研究するのも面白いと思います。


和仁達也
三笠書房(2009-02-21)



ブロックパズルという表現で、会計の基本的考え方について、高校生にもわかるようにやさしく説明してくれている本。
労働分配率や、固定費や変動費の考え方など、まずはどうやって利益を上げられる構造にしていくかをきちんと説明してくれています。
この本をベースに身近なところから利益を上げるということをとらえていけば次のステップにすすむのもはやいでしょう。




一般的なお金にまつわる話を、網羅的にまとめてある本です。内容の深さより、カバー範囲の広さを重視している感じなので、お金に関して考えるべきことにどのような要素があるのかを押さえておきたい場合に役に立つでしょう。網羅性はなかなかのもので、投資はもちろん、保険のはなしや不動産のはなし、クレジットカードのポイントやアフィリエイトのはなしまで載っています。


超特価バリュー株「福袋銘柄」で儲ける週末投資術


デイ・トレーディングなど短期売買がはやっている昨今ですが、普通のサラリーマンには平日の昼間の株式売買はなかなかできません。もう少し中長期で、株式投資をする方法をこの本は教えてくれます。内容は高度な知識をわかりやすく解説してあって、なかなか勉強になります。


株で儲け続ける「売り方」220の鉄則


株の買い方の本は多々ありますが、売り方の本は少ないと思います。この本は売りに対する考え方のひとつを紹介してくれます。とくに自分の心理と有利に戦う「つなぎ売り」には、株式投資の本質が表現されていると思いました。


「国家破産」以後の世界


日本の財政が破綻している根拠を、アメリカの日本のIMF統治のレポートを根拠に論証している本です。増税、年金の切り下げ、果ては預金封鎖という可能性をロシアやアルゼンチンの例なども挙げながらリアルに描いています。そのような状況下で日本人としてどのように生きていくかという提案は具体的にはかかれていないのが残念ですが、政府の借金を国民がどのように肩代わりしなくてはならないかということを考えさせてくれる一冊です。覚悟を決めたり、個人レベルでの対策を考えたりするためには読んで損は無いと思います。文章に謎に英単語が並んでいるのは英語力アップの効果もねらっているのでしょうか?ちょっと読みにくい点ではありました。


最新・日本経済入門―大インフレがやってくる!


漫画が主体の経済解説本。その指摘はオーバーですが、第二次世界大戦で借金まみれになった日本政府がどのように借金を精算したか、いかに状況がその当時に似ているか、説得力のある主張が続きます。いづれにしろ、これから確実に訪れるであろうインフレ時代に、個人資産を守るためには、どのように備えなければならないかの解答を得ることができるでしょう。


若林史江の株レッスン 儲かる素人養成講座


初心者および初心者から脱却しようとする人向けの本。基礎で知っておきたいことが、非常によくまとまっていて役に立ちます。内容も、チャートの見方から、信用買い、立会外分売の話など、なかなか多岐にわたり、独特の視点でわかりやすく解説してあります。オンライン証券会社を利用するためのTipsなどがちりばめられていて、まさに今時の投資入門といった感じです。


2つの財布で1億円つくる52の黄金則


簡単な内容で投資の基本が書かれている。内容は細かくはないが、読みやすく、これから資金運用を考えてみようかなという人にはおすすめ。メインとして投資信託を勧めている。筆者が香港で投資業務をやっているようで、香港に関する情報も多少入っている。2000年の本ではあるが、内容的には、まだ使えます。初歩なればこそ真理。


かしこく殖やす資産運用

入門編を終えた人むけ。結構難しく、投資に関して専門用語などもある程度おさえてから読む必要があるが、テーマごとに1ページ程度でまとめてある構成なので、意外と読みやすい。基本的な内容は、オp−トフォリオをどうやって組むか、また海外投資にはインフレ率に注意することといったことが実データを元に議論してある。私も高度な議論にはついていけないところもあり、たぶん半分くらい理解した感じ。しばらく勉強した後、投資戦略を見直すときにもう一度読んでみたい。


金持ち父さん貧乏父さん

お金を”殖やす”ということへ対する哲学を語った本。世界中でベストセラーになったので読んだ人も多いでしょう。私の感想はというと、現在の経済状況と日本の実情をかんがえると素直に受け入れるのは難しいかなというところでした。ただ、筆者のお金に対する哲学のようなものはなかなか面白く、お金持ち=幸せ?という問いかけなど、あたりまえですが普段忘れていることなどを思い出させてくれます。


個人投資家は500円以下の「低位株」で儲けよう!―資金15万円から確実に稼ぐ!!

低位株について解説した本。安く買えて、お化けする可能性のある、また思うほどリスクの少ない低位株をどう活用していくかを解説しています。全般的には、低位株に特化したはなしばかりではなく、例えばチャートの見方、相場の読み方などがなかなか分かりやすく解説してあります。低位株というテーマであまりインパクトのある話がないのが少々残念。



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