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故宮博物館 (National Palace Museum)

交通:MRT士林駅よりバス
http://www.npm.gov.tw/main/findex.htm

故宮といえば北京にある紫禁城のことですが、中にあった宝物のほとんどは、現在中国北京ではなく、台湾にあります。
それは、蒋介石が台湾に移ってきたときに、紫禁城の宝物を一緒に持ってきたからです。
それが、台湾の故宮博物館の主な展示品になっています。

その展示品の数々はすばらしいの一言で、中国の歴史に興味のある人ならば、よろこんで何度もいきたくなるでしょう。
パリのルーブル、ニューヨークのメトロポリタン、レニングラードのエルミタージュと共に世界四大博物館の1つに数えられています。

なかでも清王朝の皇帝ゆかりの品々の数が多く、あらかじめ予習していきたいのであればその辺りを中心にしておくと、より楽しめるはずです。
総数で65万もの収蔵品があり、そのうちの6,000点ほどが展示されているということです。台湾を訪れるならぜひともいっておきたい場所です。

注)
2004年から、改修工事にはいってしまい、スペースの関係から展示物の数もずいぶん減ってしまっています。
2006年12月30日に改装が終了する予定です。
すでに新しい内装で公開が始まっています。

清の時代のもの。これは、薬を入れて鼻から吸うもの?のようです。歴史的に考えてアヘンをすったりとかにも使用されたのでしょうか。
ひとつひとつがきれいに作られていて、さらにパッケージの箱まですばらしいできです。

これも清のもの。おもちゃでしょうか、非常に小さいのですが、とても精巧につくれた香水瓶やブラシなどの小道具です。
金の部分は本物の金でしょうか、なんともいえない味わいがあります。
白い箱の細工がまたすばらしいできです。

これも清朝のもの。アームレストです。中央部にある梅の木の細工は裏側までくりぬくように彫り抜いてあります。
つまり、一本の木の枝から、このような細工に彫り上げたものです。すごい技術です。
また、出来上がりの形も実によい。磨かれているからでしょうか、全体にピカピカしていて、その質感も心地よいです。
ぜひ、触ってみたくなるような一品です。もちろん触ることはできません。

毛公鼎というもの。歴史的価値は非常に高く、有名なものです。ぜひとも見ておきましょう。
いまから2800年くらい前、中国の西周時代に周の宣王が政治を振興しようと叔父の毛公に要請し、政治上の公平な処理を促進するようにした。
宰相として毛公は非常によくその勤めを果たしたし、落ち目であった周は復興しました。
その功績と訓令分を示した文書が鼎の内部には500文字くらい刻まれているということです。
この時代の鼎に刻まれた文書としては最長のものだそうです。

このほかにも、書や絵画、陶磁器や仏像など、さまざまな種類のすばらしい宝の数々が展示されています。



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